中塚 英司(なかつか えいじ)

自己紹介
1975年 栃木県壬生町生まれ
すし屋の次男坊としてすくすく育つ
器用ではあったが、主にカラダを動かすことと音楽に興味と情熱を持って10代を過ごす
1993年、川崎の割烹料亭に就職するも、早々に退社
高校から始めていたダンス(HIPHOP)に20代を捧げる。プロ契約後、バックダンサー/ショーダンサーとして出演多数
都内/神奈川/栃木でダンススクールを主宰
三十路が迫る頃、頻繁なケガや体調不良から違う表現を模索し始める
2005年、ひょんなことからしばらく住むことになったフランスでの暮らしや農業体験から、モノヅクリに興味が向き始める
2006年、益子starnetを主宰する馬場浩史さんに声をかけられ、バッグの持ち手やボタンなどのパーツを木で製作し始める
2007年、本格的に独立し、兼ねてから親しみのあった調理道具(木べらなど)やカトラリーを中心に製作をスタートさせる
栃木県那須塩原市に作業場をかまえ、現在に至る
店主からのご紹介
中塚さんと出会ったのは2015年、どこかのイベントだったと思います。その時なのかその後なのか定かではないのですが、最初に買ったのが写真のスプーンです。(購入してすぐに撮ったものです。)

スプーンにしなやかで清らかな美しさを感じたのはこの時が初めてでした。ヤマザクラを削って磨いてオイルを塗っただけのこのスプーンを手に取った時の感動は今でもよく覚えています。
その後幾つか中塚さんのスプーンを買い足し、チャーハンにカレーに家族で使いまくり、すっかり購入時の純真無垢な美しさは熟年の色気へと経年変化をしていくわけですが 、私にとって木工のスプーンはこれが原点となりました。


中塚さんの木工品の特徴は何といっても美しい曲線にあります。スプーンもそうですが、へらも。



木工家は誰もが独自の方法で制作していて、そのあまりの違いに驚くのですが、中塚さんもまた独自のやり方を持っていて、自身の感性に最も合う方法で制作しているように思います。その感性と木の間を体の運動神経が直接やりとりしているような感じでしょうか。

小さな工房でそうしてつくり出された木工品をぜひ手に取って、使っていただきたいと思います。使いまくって経年変化をお楽しみください。