木工食器の経年変化(塗膜を張る仕上げ)
塗膜を張るタイプのものとして、生漆を10回重ね塗りした廣田さんのお椀の例をあげます。
店主の家ではこのお椀を飯椀として使っているのですが、我が家の飯碗は全くと言っていいほど塗装が剥がれておらず、経年変化もありません。なので、廣田さんご夫婦が10年ほど使用している同じお椀を写真に撮らせていただきました(2枚目以降)。







いかがでしょうか。端の部分の塗膜が剥がれていて、いかにも使い込まれた風合いを醸し出しています。(実物を見るともっと強くそれが伝わります。)
「木工食器の経年変化と手入れの例(オイル仕上げ)」でも同様のことを述べましたが、このように塗膜が剥がれた状態でも使用に問題はありません。
塗膜が剥がれた部分の木を保護したい場合はオイルを擦り込むことで代用できます。本格的に修復したい場合は制作元か専門家に委ねることをお勧めします。当店の販売品については当店にご相談ください。