髙須 義彦(たかす よしひこ)/ 萬次郎家具

自己紹介
機械を分解して元に戻せんかったり、親父の日曜大工道具でカンカンコンコンして指切って青ざめよったり、お寺の幼稚園でお堂の下に潜り込んで壺を覗いて怖い思いしたり、段々畑で上と下で戦争ごっこして弟に怪我させておごられたり、そんな昭和の幼少期を福岡の田舎で過ごしよった。
工房のある益子の上大羽の風景を見たときに、なんでか懐かしい気持ちになったんよね。ここが良いなって。。
そん時はまだ借りれなくて、福岡の糸島行ったり、群馬の桐生行ったり、那須に行ったりしよったんよ。
そうこうしてるうちに物件に空きが出たって。
そうして益子来てモノを作って、あっちこっちで売ったりしよったらあっというまに今になった。
色んな人の縁に助けられて。
ほんと感謝やね。
おかげさまで、自分の作ったものを目当てに手に取ってくれる方が来てくれるようになって。
ありがたいよね。これも縁よね。
萬次郎っていうのは、ひいじいちゃんの名前。良くばあちゃんから話しば聞きよったんよ。
自由な面白いじいさんだったみたい。人には話しづらい話ばっかりで言えんけど(笑)
それでその名前は身近だったんで、もらってつけたんよ。犬にもつけた。
今では自分のことば”萬次郎”て呼んでくれる人が多くなって嬉しいよね。
曾祖父さんも喜びよるっちゃないかいな。
最近作ってて思うのは、助けられて形にしてるだけかもしれんね。
木にね。
でもそうやってこれからも続けていけるといいよね。
略歴
1968年 | 福岡県生まれ |
2015年 | 萬次郎家具名義で活動開始 |
店主からの紹介
高須さんとの出会いは2020年、森さんからの紹介でした。高須さんもまたフライフィッシングを趣味にしていて、特に中禅寺湖でのドライフライフィッシングを好む高須さんとは意気投合するのに時間はかかりませんでした。愛車はフォルクスワーゲンType2ベイウィンドウ。この1台で全国の展示会に現れます。古い車はなぜこんなに税金が高いんだ!理不尽だ!というあたりも私と共通の話題です。

益子の工房には何度も訪れているのですが、いつも萬次郎が盛大に吠えて迎えてくれます。

出会った当時、子どもたち用にカレー皿を探していた私は、高須さんにサンプルをお願いしたところ、5ヶ月後に持ってきてくれました。その中のひとつを気に入ってその場で購入し、追加で4つの制作をお願いしました。
その追加の4皿ができあがったとの連絡をもらったのは1年3ヶ月後 (笑)
そして私がその皿を受け取りに行ったのはさらにその10ヶ月後 (笑)
合計2年と1ヶ月。どっちもどっちですね。フライフィッシングのシーズンに入るとそっちが優先されますから。
直径25cm、オイルのみで仕上げたヤマザクラの大きめのこの皿は、食べ盛りの中高生にはカレー皿としてちょうどよく、また、深すぎず底が平らなので一皿に全て盛るプレートランチにも使えます。(カレーの写真は1枚目が私の昼ごはん、2枚目が高校生の息子の夜ご飯です。食べ盛りの高校男子はこん感じに盛ります。)



高須さんの皿と小鉢は我が家の愛用品です。ぜひ、この仕上げの薄い、木を直に感じられる高須さんの器を手入れしながらお使いください。


